ものが少なくなるまで
私が少ないもので暮らそうと意識しはじめたのは18歳の時、親元を離れて一人暮らしをはじめる時でした。
十代の頃にはもう溢れかえるものに疲れていました。
進学のため地元を離れることになった私は、一人暮らしを始めたら収納できる量のものしか持たない!と決めて必要なものを吟味し、暮らしはじめました。
実家を出るときに、意を決して持っていた大半のマンガや本を売ったのを覚えています。
ここからさらにモノが減るのは、就職のため上京したあと、数回の引越しを経て、海外で暮らすという決断をしてからです。
当時処分したモノの一部
- 買って一年もしていないテレビ
- 電子レンジ
- ベッド
- 炊飯器
- 食器類
- 調理器具
- 携帯電話
などなど、一般的に『生活必需品』と言われるであろうものたちまで、処分しきりました。
海外に行くにあたり、3年働いた会社と、5年付き合っていた彼ともお別れしました。
もう何年も前になりますが、今思い出しても少し胸が痛みます。
母が進学させてくれたからこそ就けた仕事。
私は、女手一つで育ててくれた母がたくさんの手間とお金をかけて与えてくれた、日本での安定した生活をすべて捨ててしまいました。
手元に残ったのは、スーツケース。
ラップトップ。
3〜4日ほどの海外旅行に行くための必要最低限なもの+中学英語のテキスト1冊。
そのテキストも、役に立たないとわかるとすぐに処分してしまいました。
スーツケースの半分はおせんべいやなんかが占めていたので、実質は大型スーツケース半分くらいの物しか残っていなかったかもしれません。
スーツケースの中のものからさらに厳選して40Lのバックパックにつめ、オーストラリアの東海岸を三週間一人旅をしたこともあります。
そんな経緯があり、いつの間にかものを厳選してそれを使い切ることが得意になっていました。
今現在は家具家電、食器等が最初からついている家を借りてのシェア生活です。
ですので、私が所有しているものはこちらに来てからもそれほど増えてはいません。