Living without money:お金すら持たないくらし
ものやお金(仕事)についての考え方において、私にとても大きな影響を与えたひとりの女性を紹介します。
思えば『スーツケースひとつにおさまる程度の持ち物で暮らす』というささやかな夢は、この女性からきていたのかもしれません。
ハイデマリー・シュヴェルマー
子供も巣立ち、離婚をし独り身であったハイデマリーさん。
自分の思い描いた通りの生き方をするため、アパートと持ち物のほとんどを処分し、キャリーバッグひとつで旅立ちます。
と、ここまでならそれほど珍しくもないですね。すくなくとも私もほぼ同じことをやりました。
しかし彼女のすごいところは、お金すら断捨離したところです。
彼女は、家も車も、ものもお金も(ほとんど)持たずに生活しています。
お金を持っていなかったわけではなく、余分なお金は募金などをして持たないようにしているのだそう。
住むところも食べ物も、ほぼ全てを物々交換もしくは掃除などでお返しをしてくらしているそうです。
私がアパートを引き払い、仕事を辞め、たくさんの物を処分し日本から離れた時、あまりにも軽くなりすぎた私の人生に不安になりました。
その時、ふと彼女のことを思い出して勇気をもらったのを覚えています。
今回この記事を書くにあたって彼女のことを調べていたら、ドキュメンタリーをみつけたので貼っておきます。(英語字幕)
LIVING WITHOUT MONEY - English subtitles from Without Money on Vimeo.
ドキュメンタリーの中で彼女は、
『お金は《何が大切なのか》ということから注意をそらします』
と言っています。
値札をみても、紙幣の数字を見ても、それがそのものの『価値』として自然と頭の中で認識されますよね。
本当の『豊かさ』ってなんだろう、と考えされられます。